『トラックのエコ』 MENU
1.トラックとCO2
2.輸送効率とエコ
3.エコドライブの普及促進
4.アイドリング・ストップ
5.黒煙、NOx・PM対策
6.環境に優しいトラック

■はじめに
温暖化という地球規模の環境問題、都市の大気汚染など、環境問題の解決は我々人間にとって、今考えなければならない大きなテーマとなっています。緑ナンバートラックの仕事である輸送は、人々の暮らしに係る全てのものを運んでおり、 市民生活、経済活動を根底で支えています。一方、大気汚染の原因であるNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)の他、地球温暖化の一因となっているCO2(二酸化炭素)などの排出と 密接に関係しており、その対策が急がれています。
緑ナンバーのトラック運送業界では、従来から環境保全のための自主的な取り組みを進めてきました。トラック運送業界の全国組織である(社)全日本トラック協会では、 平成13年度から「環境基本行動計画」を策定しその具体化を進めている他、平成18年12月には今後5年間の環境対策の数値目標と対策内容を盛り込んだ「環境対策中期計画」を まとめました。環境対策を今後着実に効果的に進めていくための行動指針とも言えるのもので、CO2排出削減や、輸送効率の引き上げに関する具体的な目標数値を掲げており、その実現 に向け、(社)岩手県トラック協会加盟のトラック運送事業者も様々な取り組みを行なっています。

1.トラックとCO2(二酸化炭素)


緑ナンバートラックをはじめ、多くのトラックは軽油を燃料とするディーゼルエンジンで動いています。いわゆるエンジンの中で熱効率(燃料の熱量が動力に変換される割合)が高いため、 ガソリンエンジンに比べ、燃費に優れていることになります。
地球温暖化の主な要因となっている、CO2(二酸化炭素)の排出量は、消費する燃料の量に比例して増加することから、結果として熱効率の良いディーゼルエンジンは、地球温暖化対策 の観点からは優等生といえます。
一方、ディーゼルエンジンは酸性雨の原因となるNOx(窒素酸化物)や、黒煙に代表されるPM(粒子状物質)が多く排出されることから、特に大都市圏において大気汚染の元凶とされてきた 経緯があります。しかし最近では世界最高レベルの環境基準となった「新長期規制」により、NOx・PMを大幅に低減した車両が市場に投入され、トラック運送業界でも普及しているほか、ヨーロッパ では燃費の良さと、ディーゼル技術の躍進によるクリーン性により、普通乗用車おいても広く普及しています。このように、ディーゼルエンジンはその特性及び技術の進歩により、非常に環境に 優しい内燃機関へと変貌を遂げたと言えます。
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2.トラックの輸送効率とエコ


環境問題への取り組みとして、ドライバー一人ひとりが環境費優しい運転を心がけることが求められています。特に地球温暖化の要因とされている「CO2」(二酸化炭素)の排出量を抑制するためには、 自動車の燃費向上が期待されると共に、物流の効率化など効率的な自動車の輸送が求められます。
トラック輸送は大きく二つに分けることが出来ます。自社の荷物等を配送する自家用トラック(白ナンバー)と、荷主の依頼を受けて有償で配送業務を請け負う営業用トラック(緑ナンバー)です。 保有車両台数で見た場合、自家用トラックが720万台あまりであるのに対し、営業用トラックは5分の1の141万台となっています。一方稼動効率の指標である「実働1日1車当たり輸送トンキロ」 で見ると、営業用トラックは29倍の輸送効率となっています。
荷物の量や形状に併せた車両を使用し、無駄なく輸送を行なう緑ナンバートラックは、環境負荷の低減、消費エネルギーの削減、トラック積載効率の観点からも優れていることが お分かりいただけると思います。
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3.エコドライブの普及促進


エコドライブとは、走行中の燃料消費量を抑える運転方法で、環境対策の基本となる重要な取り組みです。CO2、NOx、PM等の削減はもとより、燃料費の削減、安全管理や事故防止など、緑ナンバートラックの運送事業者にとっては、「環境」「安全」の他「経営」面でも効果が上がる取り組みです。運転時に心がけるだけで環境への負荷が減らせるわけですので、一般ドライバーの皆さんにも是非実践していただきたいと思います。

■エコドライブの基本
 ・おだやかな発進と加速
 ・早目のシフトアップ
 ・無駄な空ぶかしの抑制
 ・経済速度の遵守
 ・定速走行に努める
 ・予知運転による停止、発進
 ・エンジンブレーキの多用※1
 ・アイドリングストップ
 原則「急」のつく操作を行なわず、エンジンの回転数を上げすぎず、一定に保つことがエコドライブの基本といえます。


■EMS機器(右上写真)の導入及び活用の促進
エコドライブに有効なEMS(エコドライブ・マネジメント・システム)の導入、活用を促進するため、各種啓発活動や導入費用の助成事業を実施しています。(デジタルタコグラフ、燃料消費計等)

■省燃費運転講習会、エコドライブコンテストの開催
毎年「省燃費運転講習会」を開催し、会員事業者ドライバーへの普及促進を図っているほか、平成21年10月には第1回目となる「エコドライブコンテスト」を開催し、講習会で学んだ知識、日頃の運転業務の中で培った省エネ運転の技術を競うこととしています。
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4.アイドリング・ストップの徹底


荷物の積卸や休憩時など、エンジンをかけたまま放置しておくと、燃料を無駄に消費するだけでなく、NOx、PMなどの大気汚染物質、地球温暖化に繋がるCO2の排出の一因となります。また、不要なアイドリングは周辺住民に騒音公害を招くことから、停車時のアイドリングストップについて励行を呼びかけています。
環境への配慮のみならず、燃料費削減の観点からも各社で熱心に取り組んでいる一方、「停車中のトラックが一晩中エンジンをかけっぱなしでうるさい」等のご指摘のメールをいただくことも少なくありません。引き続き啓蒙活動を進めながら、不要なアイドリングを減らすよう努めてまいります。

■蓄熱マット・蓄冷クーラーの導入促進
営業用トラックは様々な運行を行ないますが、中でも長距離運行では全国に設置されている「トラックステーション」等に車両を停車し、車中での宿泊というケースも少なくありません。夏は暑く、冬は寒い車中ですから、カーエアコン、ヒーターを使用するため、一晩中エンジンを回していることも少なくありませんでした。
高速道路1,000円乗り放題が実施され、遠方に出かけられた方の中には、SAで車中泊、暑くてエンジンを回しっぱなし、という体験をされた方も多いのではないでしょうか?このような、休憩時のアイドリングストップを促進するため、「蓄熱マット」「蓄冷クーラー」等、走行時に充電、蓄熱を行い、休憩時、エンジンの動力なしで快適に過ごせる機器を導入し、アイドリングストップ、ドライバーの快適な休息をサポートしています。
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5.黒煙、NOx・PM対策


多くのトラックは軽油を燃料とする「ディーゼルエンジン」により走行します。前述の通り、ガソリンエンジンに比べて燃焼効率が良く、燃費が良いことから、同排気量のエンジンで比較した場合、CO2の排出量はディーゼルエンジンのほうが少なくてすみます。一方、ガソリンエンジンではほとんど見られない、NOx、PM等が排出されることから、トラックが大気汚染問題の元凶として見られることもしばしばでした。
一方、いわゆる黒煙は車両の点検整備で大きく低減できることから、整備点検の確実な実施の他、首都圏等環境条例等の法的規制に呼応して、排ガス減少装置(DPF等)の装着を推進する等、黒煙対策を進めてきました。
また、年間を通じて「黒煙クリーンキャンペーン」を実施するなど、各種啓発活動にも力を注いでいます。

■黒煙チャート(写真左)を活用した、排ガスチェックの模様(写真中)  写真右は「黒煙NO宣言」ステッカー
   
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6.環境にやさしいトラックの導入促進


環境基準の規制強化や、自治体による独自のディーゼル車運行規制等もあって、大都市の大気汚染は着実な改善傾向にあります。一方、トラック運送事業者においては、運賃の下落と燃料価格の高騰などにより経営環境が厳しさを増す中、PM減少装置の装着や環境負荷の少ない低公害車への代替・導入を促進するなど、環境改善に寄与しています。
全国的に見ると、CNG(天然ガス)車も増加していますが、岩手県では燃料スタンドの設備が無く、普及にはまだまだ時間がかかる見込みですが、ハイブリッド車(大型車を除く)は県内でも多くの車両が導入されています。また、ディーゼルエンジンの従来型のトラックについても、国が定める環境基準を満たす最新の車両の導入が加速しており、排出ガスがクリーンで、燃費が良く、CO2排出量が少ないディーゼル車を見直す機運も高まっています。
ディーゼル車の排出ガス規制は、世界で最も厳しい規制となる新長期規制が平成17年10月から実施された他、平成21年10月には更に厳しい「ポスト新長期規制」が実施される予定ですが、低燃費性能の維持と低廉な価格での提供が求められています。

■ポスト新長期規制
世界最高水準の排ガス規制に向けて、平成21年に実施が予定されているディーゼル車の排出ガス規制。新長期規制に比べPMが63%、NOxも65%削減され、特にPM(ディーゼル微粒子)はほぼゼロに近い水準まで低減される。
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